ここで働いています

2011年2月23日水曜日

何度も使える言葉は結局一度も使えない

 
インフルエンザの説明はこうやっておけばいいんだ、となったところが誤解の始まり。
何度も使える説明を編み出したところが落とし穴。

「検査が陽性ですからインフルエンザです」
「検査が陰性ですからインフルエンザではありません」

実際はそんなことではないんだけど、検査が普及するというのはこういうことだ。

説明に正解はない。
ないから、検査するかどうかは自分で考えて、というのなら医者はいらない。
正解がない中で、そこでのみ通用する1つの回答を生み出すこと。

「一回きりの使用にたえうる言葉」
高橋源一郎のつぶやきがいまだに頭でこだまする。

妻を失い、事故で自立した生活が出来なくなった息子を介護し、嫁と孫は再婚し出て行き、ついには息子を看取り、一人ぼっちになった老人がいう。

「よかった」と。

インフルエンザの患者に、検査もせず、処方もせず、「よかった」といってもらえるかどうか、それが宿題。
 

0 件のコメント: