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2010年12月10日金曜日

別にころっと逝くならいいんですけど

 
「別にころっと逝くなら今死んでもいいんだけど」といいながら、あれが心配、これが心配という患者さんがたくさん現れる。

「寝たきりになっちゃ困るから」、「介護が必要になって迷惑かけてはいけないから」、そういうことだろう。

そうした患者さんに次のように言ってみる。

「それなら、きょう死んじゃうという手あるんですけどね。お手伝いしますよ」

むりだな。

しかし、積極的安楽死、というのは大きな選択肢だと思う。
1人で自殺というよりは、誰かの手を借りて、少しはいいような気もする。
ただ逆に、最後は1人で、というのもとてもいい気がする。

自分のからだは自分のものではないという考えもあり、死に方について、自分ひとりで決めるよりは、多くの人の合意で、決めたほうがいいのかもしれない。
しかし多くの人はそんな場にかかわりあいたくないだろう。そうなると、やはりそれは家族の役割だったり、医療従事者の仕事ということになるのか。
 
極楽まくらおとしのリアルさは、時代の要請か。そんなわけないか。
考える価値はある。
 
 

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