ここで働いています

2010年1月15日金曜日

開業

一旦開業すると、もう後戻りはできない。簡単にはやめられない。


一時的な収入減を受け入れなくてはいけない。家は小さくなる。

子供たちは巣立っていくだろう。そして、夫婦だけの生活。
「開業」なんて本を買ってみた。自分の知らないことばかりだ。こういう本は基本読まない。しかし必要とされるのはそういうことだ。

でも結構いいことが書いてある。‘「自分が、自分が」という意識が払拭され、世間の一員としての果たすべき役割に気がついたとき、『開業哲学』はシンプルな言葉で身近なところに存在することとなるでしょう’

私の本に自分で書いたことそのままだ。

病院医療に自分の果たすべき役割はないような気がする。そうだとすれば、クリニックの開業に当たっての『開業哲学』は、これまでの臨床医としての哲学そのものに近い。
そうやっていろいろ理由をこじつけながら進んでいく。しかしそれは自分を自分を正当化していくというに過ぎないかも知れない。

結局「自分が」から逃れられない。

だから、本当は開業哲学なんてどうでもいいのだ。縁あって開業する、そういうのがいい。

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