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2009年11月24日火曜日

高校教師

中学時代だったか、高校時代だったか、そんなことも定かでない。再放送だったのかどうでなかったのか、それもわからないのだが、「高校教師」という青春ドラマがあった。平日の夕方に放送していたように記憶している。教師役は加山雄三だったか。そのほかの出演者はほとんど記憶にないし、内容はといえば何一つ覚えている話がない。そんな状況でなぜ今頃「高校教師」か。
多分もともとドラマなんか見ていない。たまたまテレビがついていただけなのだ。そのたまたまついていたテレビから、流れてきた歌だけが、妙に印象に残っている。多分歌っているのは夏木マリ。繰り返しよみがえってくるサビのフレーズ。

「たった一度の青春に罪なきようにというけれど、春の嵐の......、何もしなかったと嘆くより、あーあ、過ち悔やむ方がまし」

途中が思い出せない。おぼえているところだってあやしい。このフレーズが聞きたくて、忘れてしまったこの歌全体が聞きたくて、CDを探してみるがアマゾンでは手に入らない。しかし、それ以上探す元気もなく、このうろ覚えの、一部は全く思い出せないフレーズだけが繰り返しよみがえる。
俺も確かに昔はこうだった。何かしでかして後悔なんてことはなかった。これをしていれば、こんなことをやっていれば、そういうことばかりが後悔であった。。それが今じゃどうだ。
しなかったことについては、仕方がなかったとあきらめ、もはや後悔することもない。それに比べて、あれをしなきゃよかった、これもやめとけばよかった、そんな後悔ばかり。
なんてこった。この変わりようはいったい何なのか。老化現象の一つか。そうであればまあ受け入れもできる。
体力を徐々に失い、髪の毛が知らないうちにずいぶんと減り、白髪が目立つようになり、脂性だった手がむしろかさかさに乾燥し、つばを付けないと紙がめくれない。それも嘆くことの一つではあるが、それはそれでいい感じがする出来事でもある。もうすぐ50歳、早く50代になりたい。そういう気分さえある。
しかし、この後悔のしようの変わり方については、どうにも自分で受け入れられない。やったことを後悔し、やらないことはしかたないとあきらめる。これじゃ年を経るごとに、後悔が増えるばかりである。
そういう後悔のしかたについてまた後悔する。未だしていない後悔について、悔いる、そんなエネルギーはもちろんもうないかもしれないが。
どうしたもんだ。

2009/11/26 00:22
youtubeで見つかった。サビの部分はこうだ。

「たった一度の青春に悔いなきようにというけれど、春の嵐の過ぎた後、なにもしなかったと嘆くより、あーあ、過ち悔やむ方がまし」

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