ここで働いています

2008年3月31日月曜日

3月31日

今日一日あったこと

エクスプレスカードがタッチアンドゴーになった。

午前中外来をした。
検査をしてほしい人が多い。どう見てもスギ花粉症らしくないが、スギ花粉についてアレルギーの検査をしてほしいと。症状がなくて、血液検査陽性の場合、偽陽性という事で説明したいが、おそらく患者は受け入れられないだろう。陰性なら陰性でまだ別の検査を希望するのだろうか。ただこのような患者を作ったのは間違いなく医者である。

2人の女子学生と話をした。
臨床医の道は厳しい。厳しいことを覚悟の上で、がんばってほしい。私はそろそろもうがんばれない。
なんていい加減な話なんだ。

認定医の更新の書類が整わない。今日の消印有効だが、ちょっと無理。まあいいか。

いい加減ついでに、ボツ原稿を載せてしまえ。

医者にかかればいいってもんじゃない
「かぜには、うまいものとDVD

熱やのどの痛み、咳などの症状で医者にかかる人と向き合いながらいつも思うことです。診察を受け、検査をして、薬をもらって、何千円払って、病院から出て行かれる患者さんに、実はこんなことが言いたいのです。

「病院に何千円払うのなら、その何千円を、何かうまいものでも食べることや、好きなDVDでも借りることに使って、うちでゆっくりしていたほうがいいんじゃないでしょうか」

もちろんかぜは万病の元です。しかし、大部分のかぜは勝手に治ってしまいます。かぜ薬なんか飲まなくたってです。かぜ薬に、かぜを早く治す効果はありません。その反面、副作用の危険は確実にあります。
これまでのかぜと変わらない、熱や咳はあるけど食事は十分取れている、あるいはだんだんよくなっている。そんなとき医者にかかる必要はまったくありません。そのうち治るでしょう。だまされたと思って、医者にかからず、市販の薬も飲まず、ちょっと様子をみてください。治って元気になったら、医師にかからなかった分のお金で、きっと何か楽しいことができるでしょう。

2008年3月30日日曜日

4月

4月、また新しい1年が始まる。
見たこと、聞いたこと、感じたこと、考えたこと、なんでも書いておこう。
とりあえずそれだけ。

読書の記録

多田富雄 懐かしい日々の対話

脳梗塞で声を失った免疫学者の対談集
あとがきが強烈だ。
「私のしゃべれたころの形見に、この最後の対談集を送る」

その他印象に残るフレーズ

脳も体の一部として考えたほうがいいように思います。脳の働きも身体のルールに従って、生命活動の結果いろいろな文化現象や社会現象を作り出すということです。

現在の時間の中に入れ子のように含まれている過去

科学の論理は、科学そのものを疑うことはしない。信じているからこそ科学をやっているわけですから。それを疑ったところから考えることは、これから重要になるかもしれません。

作品の中で、何か大事件が起こって、そのストーリーを物語っているのではなくて、その中にたくさんの無意味なエピソードや情景が含まれていて、それを見ているうちに私の心の中にストーリーではないなにものかが現れる。それはたとえば、人生とか、私たちが生きている世界といってもいいのかもしれません。